2010年5月27日木曜日

アリス

私が小学生の時だった。母はかく語りき。
「人間には、悪いことを誰かのせいだという人と、自分のせいだという人の2種類がいると思うのだけど、あなたも私も、後者だね。」

あれは、私がクラスの仲良しグループから突然無視されるようになってしまい、
学校を休ませて、と母に泣いて打ち明けた時だった。
どうしてもどうしても無視される理由がわからなくて、だけど自分が悪いのだ、と泣いていた私に
母はそう言った。

結局1日だけ学校を休んだけれど、やっぱり行かなくちゃいけないって思ったから
意を決して次の日はちゃんと登校した。心が重くて灰色で瀕死の蟻のような気持ちだったけど、
教室に入ってみたらなんてことはなかった。仲良しグループは私を無視するのをやめていた。
そしてかわりにグループ内の他の子が無視されるターゲットになっていた。

仲良しグループの子が無視する相手を決める理由に決定的なものは特に無かった。
ただ誰かを除外してみたりしたいお年頃だっただけだった。
次に無視されるターゲットになった女の子は、顔を両手で覆って声を出さずに泣いていた。
指の隙間からグリンピース大の大粒の涙がぼたぼたぼたと落ちてくる度にキラキラして、
私はその子を宥めながら「アリスの涙みたい」と思ったのを覚えている。

小学生の頃なんか、人を傷つけたくてたまらないお年頃なのだ。
他人と距離感を保って生きている今のほうがのんびりと生きているような気がしてくる。
そんな思い出。

2010年5月6日木曜日

どこまで行こう

何か疲れてしまったからさ、
私は八重洲口の夜行バスとか見かけるとさ、
行き先なんか関係なく飛び乗りたくなるんだ。

また徳島へ行きたいな。四国のお寺を巡るんだ。
般若心経を読んだりしてさ。

それか白壁の町を歩きたい。
京都とか、倉敷とか、柳井とか、ね。

夜行バスに飛び乗ってさ。

景色が変わっていくのをさ。

見ながら眠るんだ。

いつか思いつきの旅をしよう。

2010年4月27日火曜日

黒子

ほくろが、多いんです。自分。

けれどその事実に気づいたのは中学2年のころ、
視力が落ちて初めてメガネを作ったときだった。
新しくできたメガネをかけて鏡をのぞいた瞬間、
「あれ、あたしほくろ多くね?」て。
それはちょっとだけ衝撃だった。

当時クラスに「ほくろ星人」ってあだ名の男子がいて、
その子は色白でほくろが多かった。で、みんな「ほくろ星人」て呼ぶもんだから
あたしも調子に乗ってそう呼んでた。ほくろ星人って。
だけど眼鏡をかけて「あたしも、ほくろ星人だ」って気づいた時の申し訳なさ。

それ以来、私は心の中では松田君の見方だった。

2010年4月18日日曜日

ムッシュームスカ

ムスカは良いと思う。

何が良いって、あのラピュタへの執着心。
我こそが王となるべき存在で、我こそが世界を統べるべき存在!
って、信じ込んでいて疑わない。

ある意味すごく自分に素直でしかも自分に貪欲だ。

私がムスカだったら、ラピュタなんて無くても軍の偉い地位に着けて
何不自由ない良い暮らしができているのならそれでいいじゃないと
現状に妥協してしまうに決まっている。

けどムスカは違うんだ。自分こそもっともっと偉くなりたい、特別になりたいと思ってて、
どこまでもどこまでも自分にハングリー。

そこがちょっと羨ましい。

自分に必要なのはムスカのハングリー精神である。と思う。
最近私は自分に対して腹が減らない。いや、腹はとても減ってるのに面倒くさがっている。
だから甘んじてぬくぬく過ごしていたがる。今日はいいや~と言って寝転がる。
現状に満足していないと言う矛盾を持ちつつも、その割りにめんどくさがってしまうんだ。
ちゃんとハングリーになれば血眼になってでも食べ物を探し回ることができるだろうに。

本当にムスカ基準になってしまってはリアルにはいかん。
だけど、ある程度自分にハングリーになって、向上心の炎をいつでも灯して
何か、息するだけで脂肪を燃焼するような気持ちで熱く生きてみたい。
自分に対してめんどくさがる、とかいうのは、もったいないことなんだから。

2010年3月31日水曜日

無題

未だ明るい空にうっすら浮かぶ白い月は切った爪のように細い。
夕暮れ一歩前。

2010年3月11日木曜日

夢ね。

中学のときに見た夢のいくつかを今でもはっきりよく覚えている。
あのころ私は一番夢に富んでいた。
笑いながら起きて、爆笑している自分にどん引きしたり
絶望しながら起きて、なあんだ夢じゃんびっくりすんなぁ。と思ったり。
当時の私にとって寝ることはある種のエンタテインメントだった。
どっかのドラマのような夢を見たこともある。

2010年2月2日火曜日

snow

雪だ雪だ。

雪が降った時の空気が好きだ。

雪の湿気で空気中の汚れが全部地面に落とされて
いつもよりクリアになった空気がシンシンに冷えるあの感じ。

たまんないよね。

年に数回だからそう思うのだろうけど。