2010年1月31日日曜日

夢の少女時代

りかちゃん人形に、匂いがあったと思う。
ゴムのような、フローラルのような、甘いような匂い。
その匂いを、私はとても女の子らしい匂い。だと思っていた。

自分にとってリカちゃんは憧れだったり、未来の自分の姿のようなものだと思っていた。
服を脱がせるときれいに膨らんだ胸があり、小さいお尻からすらりと2本の足が
伸びていて、その間接のつなぎ目がまた妙に官能的で
だからそんなリカちゃんの匂いに、女の子を感じていたのだ。
妄想しながらリカちゃんで遊ぶのは、ロマンスであり、ファンタジーであり、
アドベンチャーであり、エロチックでもあった。

私も小さい頃は妄想にずいぶん没頭していた。
妄想のお話でぐるぐる頭を回転させているのは夢を見ている感覚に近かった。
寝て夢を見ているとき、脳の海馬が情報を目まぐるしく処理しているのだというが、
小さい頃妄想している間は、まさにそんなふうに脳が目まぐるしく回転していた。
幼い頃の妄想はある意味、白昼夢のようなものかもしれない。

今はと言うと、妄想しても架空の人物は出てこないし、現実の方が気になってあまり楽しくない。
飽きることなく1日中妄想を膨らませてすごしていた少女時代が懐かしい。

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