2010年7月29日木曜日

Dilution

人の思いはカルピスの原液みたいなものだ。

感じたり、考えたり、思ったり、
そうしながら原液を精製してる。

だけど思い(原液)を伝えようと言葉にすると、
それはカルピスウォーターになる。

言葉を介すとなぜか水で薄まって相手に伝わる。

私なんかは口下手だから、人より余計に水を足してしまって、
本当の気持ちよりもずいぶん薄くて、薄くて
甘いカルピスを期待した人にがっかりされることもいっぱいある。

上手くスマートに、丁度良い濃度にしてコミュニケーションが取れたらな。

どんなにありがとう、と強く思っても、言葉にすると
「ありがとう(希釈)」になる。
そんな気がするんだ

2010年7月14日水曜日

かなしい




















きれいな海に行ったことは何度もあるはずだ。
海外もいろいろ、そこまでじゃないけど年齢の割には旅してきた。
そりゃまだまだだけど、でも、自分なりに色んなもの見てきた、はずだ。
思いついたときには、いろんなこと、挑戦したはずだ、そのはずだ。

でもいま、社会人になってこう淡々と生活していると、
私がしてきた経験って全部薄れてやないだろうかと不安になる
私がしてきた色んなことも、時間が経てば、うろおぼえ。
思ってたほど、私の身になってないんじゃないか?って、

なんか上手くいかんくて、自分、まだまだで未熟すぎて
気持ち悪い。

2010年7月12日月曜日

ヒューマニズムのリアライズ

そういえば私は自分が中学生の時に生理になって、そのとき初めて、
あ、私って人間で、女だったんだ?
と思った。

それまではどうしても自分がヒト科という生き物であるかどうかが疑わしかった。
理由はないけど、自分だけ何か例外の生き物なのではないかと思ったりしていた。

でも、
人間の女の人が毎月なると言われていた生理というものが初めてきて、
あの子宮がきゅうっとなる感覚を感じて、お腹痛くなったり眠くなったりして、
そんで、「あたしも例外じゃなかったのか」って、とてもほっとした。

ということを生理痛を愚痴るついでに母に言ってみたら、
「あたしは子供を生むまで自分は人間じゃないんじゃないかと思ってた。
というか新しく人間を作るなんてそんな技ほんとにできるのかどうも疑わしかった。
でもあんたとか普通にできたし、こんなに大きくなっちゃったし、もうびっくりだわ」
と、言った。(母は元看護師w)

子供を作るなんて、昔の人もみんなやってきてるし、常人技なんだけど。
でも確かに、みんなやってるけど、子供つくるなんて、すげぇ。
そうやって昔の人たちも当たり前におなじように命つなげてきてんだもんな。
私もそんな常人技ができる日がきたら、もっとちゃんと、人間になれた気がするのかな。

2010年7月5日月曜日

なんだか、


入道雲の仲間入りを果たせなかったすじ雲の気分だ。

もしくは、

みんなで食べてて1つだけ遠慮がちに残ってしまったチョコの気分だ。

あるいは、

乾杯の時にあの子とだけグラスをカチンとし損ねた気分だ。

はたまた、

伸ばしてたのに人差し指の爪だけがぽっきり折れてしまった気分だ。

つまり、

そうだ取り残された気分だ